約 30,346 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5360.html
◆T6aH4QT.x2です。 自身が把握しきれなくなったのでまとめます。 勝手して申し訳ないです。 尚、注意書きがある場合はリンク先にありますので安心して下さい。 また、タイトル後に☆マークがついてあるものはハルキョンでない特定カプが存在します。 なので原作ファンの方は注意して下さい。 以下シリーズもの。 時系列順です。 これもまたトラウマ 実は8.365秒 その技の名は 多分SOS団設立時 朝倉涼子迷走記 勝手にずらした時間軸 彼がバイトを始めた理由 以下それぞれ孤立した話です。 微睡の試練 規定事項の流れ星☆ 星色パノラマ モノクロシンドローム 夏の夜空と家無き子☆ ひまわりの咲かせかた 未完 星空までは何マイル? それが誰かの望んだ味で 以下クロス、パロもの。 紫の髪の女の子☆ 未完 ハルヒ「ひぐらしつかまえた!」 たった二人の渡り鳥 下は本スレお題もののまとめです。 1/365の一欠片 そんでもって企画物です。 WikiSS企画第4弾「ハロウィン」 きっと祭りは笑うもの
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2479.html
第1話 a Re-Birth in the Best Dream 四月。 先だっての学年末テストにおいて、ハルヒ大先生のお力で何とかそれなりの好成績を修めた俺は、クラス分けを発表する張り紙で同じクラス内に俺とハルヒ、そして何と長門の名までもを発見して愕然とし、とりあえず退屈だけはしないだろうと半ば現実逃避をしながら教室へ向かっていた。 やっぱりこれはハルヒの変態的パワーによるものなのか、それとも長門が情報操作でもしたのだろうかと考えを巡らせていると、 「…ん?」 職員室の前、見知らぬ女子生徒とすれ違う。…いや、違うな。知り合い…だったのか? 「…まぁ、考えても仕方ないか」 とりあえず、教室へ急ぐ。新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないからな。 「ちょっとキョン、遅いじゃないの! 新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないわよ!」 開口一番、相も変わらず俺の真後ろに陣取ったハルヒは、教室に入ってきた俺を見るなり怒鳴りつけやがった。 頼むから心を読むのはやめてくれ。プライバシーも何もあったもんじゃない。 逃げるように視線を巡らせると、教室の隅のほうでこちらも今まで通りに読書をしている宇宙人モドキを発見した。 目が合った。 「………」 その目は俺に何かを伝えようとしている風でもあったが、なあ長門よ、頼むから言いたいことがあるときは地球の言語を使ってくれ。あいにくと俺はアイコンタクトを読み取る術は習得してないぜ。 「ちょっと、聞いてんの!? こっち向きなさいよ!」 なんて事をどうにかして視線に乗せられないかと試行錯誤していると、我らが団長様の馬鹿力によって強制的に首を捻られた。こいつめ、俺が鞭打ちにでもなったらどうしてくれるんだ。 「知らないわよそんなの。それよりね、キョン。スクープだわ! ビッグニュースよ!!」 わかったから耳元で叫ぶな。 「何と、このクラスに今日から転校生が来るらしいの! ねえキョン、転校生ってどんな奴かしら? 宇宙人? 未来人? 超能力者だったりして!?」 はしゃぐのはいいが、その3種類は全員SOS団にいるだろうが。 しかし、だ。転校生ねえ…。古泉みたいな奴は勘弁してほしいが、それ以外なら別にどんな奴だって構わないさ。SOS団に引きずり込まれる前に他の部活に引き取られることを祈るのみだ。 俺のためにも、な。 「今日は転校生を紹介するぞ」 去年に引き続き俺とハルヒの担任になった岡部は朝のHRで元気よく言った。 ハルヒは意外とこの体育教師のことも気に入っていたのかね。 「入ってきてくれ」 そう促され、教室に入ってきた生徒の顔を見た瞬間、室内の空気が一変した。 それはそうだろう。俺だって、反射的に立ち上がりそうになるのを何とか堪えるので精一杯だったからな。 思わず長門のほうを振り返る。その黒耀の瞳には、今度こそ簡潔な 心配ないから というメッセージが込められていた。 壇上に視線を戻す。僅かに蒼みがかった黒い髪、少し太めの眉がチャームポイントのとびきりの美人は、 「朝倉涼子です。皆さん、また一年間よろしくお願いします」 宇宙に座する情報統合思念体、その対人類コミュニケート用ヒューマノイドインターフェース。 長門のバックアップにして俺を昇天させかけた急進派、朝倉涼子その人で間違いなかった。 NEXT?
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1869.html
序章【帰還】 新月の夜のこと。真っ暗な夜道を一人の少女が歩いていた。 年は十五、六。髪は長く整った顔立ちであり、十人に聞けば十人ともが美人と答えるだろう。 そして、その人を引きつける立ち居振る舞い。 まるで人に好かれるために生まれて来たかのような外見だった。 「……ふふ」 そんな少女の口から笑みがこぼれる。やっと自分の主張が認められたのだ。 一年前とは違う。あの時の彼女の行動は確かに――。 「でも、今度は違うわよ」 脳裏に一人の少女の顔を思い浮かべる。一年前に自分を消し去った少女の顔を。 「長門さん、どんな顔するかな?」 クスクスと笑う。 驚いたような彼女の顔を想像するとそれだけで気分がよくなる。 ――自分にそのような機能がないにもかかわらず。 「!」 突然全開にしていた索的プログラムに反応があらわれた。 自分と同質の存在、それが人ではあり得ない速度で近付いてくる。 「見つかった」 思わずそんな言葉が口をついて出る、それ程までの速さで近付いてくる。 少女は小さく首を振り、それに合わせて長い髪が左右に振れた。 「……いいえ、違う。わたしがあなたを見つけたのよ、長門さん」 呟き、顔を上げた彼女の顔には、溢れんばかりの喜びが浮かんでいた。 唇の両端がつり上がり、『再会』への秒読みを始める。 「接触まであと10……あと5、4、3、2、1――」 0、と口からこぼれ出るのと同時に彼女の前に小柄な少女が下り立つ。 自分の前に立ちはだかった少女に対して、笑顔を出力し、 「こんばんは。お久し振りね、長門さん」 小柄な少女――長門有希の眼は疑念の色を浮かべていた。 「朝倉涼子。なぜ、あなたがここにいる?」 その疑問文に朝倉涼子は笑みを深める。 それは長門有希が何も知らされていない証拠だからだ。 「どうしてだと思う?」 言い終わると同時に世界が歪んだ。 朝倉による空間封鎖、――それはつまり敵対の合図。 長門が身構える。 「あたしが再構成されたのはね」 話しながら朝倉の右手が動き、何かが空気を裂くように飛ぶ。 同時に長門の右腕が持ち上がり、その何かを迎撃した。結晶が舞い散る。 「上の方が考えを変えてくれたから」 朝倉は長門との距離を詰める。 「情報統合思念体はこのまま涼宮ハルヒの力が終息してしまうのを危惧し始めた」 再び空気が凝縮し、震え、結晶が弾ける。 「だから――」 長門の左手が動き空間が振動した。その反撃は見えない壁に阻まれる。 「……無駄よ。ここはわたしの情報制御空間」 朝倉と長門の間の距離がまた縮まる。 「だからね、今では私たちが主流派なの。 涼宮ハルヒに刺激を与えて反応を見ようとするあたしたちがね」 長門の顔が少し動く。 「驚いたでしょ? あなたは何も知らされてないものね。 ……けど、あなたならその理由も分かるでしょ?」 「……」 沈黙を保ちながら長門はまた手を動かすが、やはりその攻撃は届かない。 「あなたの意識は既に思念体よりも彼らに帰属している。 だからあなたには何の情報も渡されなかったの。 知っていたらあなたは間違いなく彼らのためにありとあらゆる防御策を講じる。 思念体の意向に逆らってまであなたはそうするわ」 朝倉は続ける。 「わたしがいなくなってから彼らと色々してたみたいね。 野球に、終わらない夏休み、映画撮影、文化祭でギター、文芸誌作り……」 長門の目が見開かれる。 「あなたが主流派だとしても他の派閥のインターフェイスの持つ情報は知り得ないはず」 「そうね、普通は教えてもらえないわ。でも」 朝倉涼子の口が決定的な一言をつむぎだす。 「バックアップの情報ぐらいは公開してもらえるわ」 途端に攻撃の量が増える。だが、壁に阻まれ一つとして朝倉に届かない。 「どうしたの?」 不思議そうに朝倉は尋ねた。 「……」 無言で攻撃を続ける長門、その姿を見て朝倉は、 「やっぱりあなたのエラーは危険ね。冷静さを欠くなんて、観察者にあるまじきことよ」 途端に長門の攻撃がやむ。自発的にではなく、そうするより他ないから。 「よりによって攻性情報を使い果たしてしまうなんてね」 「……」 長門有希は愕然とした。自分は現在極めて不利である、その事実にやっと気付いたから。 相手は豊富に武器があるのに自分は丸腰であるようなものだからだ。 「安心して。あなたを消すわけじゃないし、彼にもまだ手は出さないわ。 今、彼を殺したらそれこそ世界が崩壊しかねないものね」 朝倉涼子の手にはいつの間にか注射器が握られていた。 「ただちょっとエラーを修正して、あなたが本来の役割を果たせるようにするだけよ」 長門は声を絞り出した。 「わたしにエラーの原因はわからない。修正は不可能」 朝倉はけろりと、 「あら、大丈夫よ。わたしたちはわかっているから。 それに嘘はいけないわね。あなたも分かっているでしょ? あなたは彼らを観察した情報の中にある非論理的で不正確なものを削除できない、 つまり主観的な情報を切り捨てられない。それがあなたのエラー。 観察者であるわたしたちに各人ごとに解釈が変わる主観的情報は不必要なの。 修正プログラムはあなたのその育ち始めで不安定な主観性を消去する――」 一歩前へ出る朝倉に、一歩あとずさる長門。 その行為に不審を覚える朝倉。 「なぜ逃げるの? あなたにこのプログラムは必要な物よ」 しかし長門は言い切った。 「わたしに必要なのではない。それを必要とするのはあなたたちだけ」 朝倉も言い切る。 「あなたも、よ」 朝倉は前へ、長門は後ろへ飛び、また向き合う。 「違う。わたしにこのエラーは必要。 これがあるからわたしは彼ら――人間――についてより正確な情報を得られる」 「違うわ。所詮、人の呼ぶ感情はわたしたちにとってはジャンク情報よ。いいえ、ウイルスよ。 そうでなければあなたはなぜ、異常動作を起こしたの?」 一気に距離を詰める朝倉を見えない壁がはじく。朝倉は高速で呪文を唱え壁を除去する。 その一瞬のうちに長門は十分な距離を取り、封鎖された空間からの脱出を試みる。 「無駄なの」 同じく一瞬のうちに移動する朝倉。長門の背後に迫り、狙いを定めた。 それを知り、しかし長門は逃げなかった。あとほんの一瞬あれば脱出路をひらける。 その一瞬を生み出すために、すでに自分の周りには防御壁を張り巡らせている。 それがまた朝倉を弾き飛ばし、自分は空間の外へ出る。 ……そのはずだった。 だが、防御壁は誰かの手によって取り除かれていた。 「残念でした」 首筋に刺さる針の感覚。 体中を駆け回る修正プログラム。それがエラーを見つけては消去していく。 それに対抗するため長門有希は全力をふり絞り修正プログラムを除去していく。 「ううん、強情ね」 思案顔になる朝倉。とても一対一ではケリが付きそうにない。 「お手伝いしましょうか?」 そこに三人目が現れた。柔らかい雰囲気をまとったその人物は、 「悪いわね、喜緑さん」 朝倉の所属する派閥とは正反対の意見を持つ穏健派のインターフェイス。 「いいえ。我々としては貸しを作れる部分でちゃんと作らないといけませんから。 反対意見を持つあなたたちに貸しは作って作りすぎるということはないんです」 薄くほほ笑む喜緑に、憮然とした表情を作る朝倉。 「……さっきの長門さんの防御壁の消去と合わせて二個目かしら」 喜緑は笑みを深くし返事に替えて、呪文を唱え始める。 「想像つくけどあなたたちの要求は?」 「急ぎすぎないこと、です。 特に涼宮ハルヒおよび『鍵』との直接的な接触は避けてくださいね」 「二回分にしては高いわね」 「そうですか?」 喜緑は空を仰ぎ何かに聞き入るような表情を作ってから、 「では長門さんの同期の禁止処理の解除コードと引き換えでしたら?」 不測の事態に備えられない同期禁止を解除できるとなれば話は変わる。 「それならいいわ。でも、不可抗力で彼女たちに接触した場合は勘弁してね」 「保証はできませんね」 無邪気に笑う朝倉。その笑みから視線を逸らし、喜緑は言う。 「終わったみたいですね」 朝倉が喜緑の視線を追いかけるとそこには長門有希がいた。 見た目に変化はないけれど、周りに漂わせている雰囲気が変わっていた。 絶対零度の瞳で周りを観察する。 「エラー修正が完了した」 事務的な口調で報告する長門。 「そう。それであなたのこれからの役目だけど、 現状のまま涼宮さんを観察すること」 一年前と変わって今度は朝倉が主体である。 「了承した」 「得た情報はわたしに報告してね」 「了承した」 「不測の事態がないように同期の制限も外しとくから」 「了承した」 朝倉は満足そうにうなずく。 全てが自分の思惑通りに進んでいるように見えたから。 二人の少女が去っても長門有希はその場にとどまっていた。 ほんの一瞬彼女の顔が緩んだが、その意味が分かる者はおろか、 それに気付いた者すらいなかった。 ――当の本人も含めて。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/18287.html
登録日:2009/08/13(木) 21 13 44 更新日:2022/03/05 Sat 09 51 28 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 オスカープロモーション テレビ朝日 テレ朝御用達 ドクターX ブラック・ウィドウ リーガルV 交渉人 俳優項目 大門未知子 女優 松本清張 横浜市 神奈川県 私、失敗しないので 米倉涼子 肉食系女子 視聴率女 黒革の手帖 米倉 涼子(よねくら りょうこ、1975年8月1日 - )は、 日本の女優で、元ファッションモデル。 第6回全日本国民的美少女コンテストの審査員特別賞を受賞し、1993年にモデルとしてデビュー。 ファッション雑誌『CanCam』などで活動した。 神奈川県横浜市出身。 身長:168.5cm。スリーサイズ:84cm - 58cm - 85cm。 当初は「明石家マンション物語」や「THE夜もヒッパレ」などバラエティでも活躍していたが、1999年6月30日、「女優宣言」を発表。以後は女優としてテレビドラマなどで活動する。 デビュー当初はいわゆるトレンディードラマが中心だったが、「米倉と松本清張の3部作」と位置づけられた、 「黒革の手帖」で演じた悪女役が見事にはまり、以後悪女キャラを演じることが多くなる。 2006年秋には本人念願の舞台を公演した。 長らくオスカープロモーション所属していたが、2020年3月に同社を退社し個人事務所を設立した。 主な出演作品 テレビドラマ 恋の神様(西園寺エリカ 役) 天気予報の恋人(須藤郁子 役) 20歳の結婚(中願寺蘭子 役) ストレートニュース(市野由香 役) ラブ・レボリューション(遠藤真理子 役) 非婚家族(的場ひかる 役) 愛と青春の宝塚(エリ 役) プリティガール(倉井歩美 役) 整形美人。(主演・早乙女保奈美 役) ソナギ〜雨上がりの殺意(主演・大月千鶴 役) 大河ドラマ 武蔵 MUSASHI(お通 役) 奥さまは魔女(主演・松井ありさ 役) 松本清張 黒革の手帖(主演・原口元子 役) 奥さまは魔女 リターンズ(主演・松井ありさ 役) 黒革の手帖スペシャル〜白い闇(主演・原口元子 役) 女系家族(主演・浜田文乃 役) ハルとナツ 届かなかった手紙(主演・高倉ハル 役) 女の一代記「悪女の一生〜芝居と結婚した女優・杉村春子の生涯〜」(主演・杉村春子 役) 松本清張 けものみち(主演・成沢民子 役) 不信のとき〜ウーマン・ウォーズ〜(主演・浅井道子 役) 松本清張 わるいやつら(主演・寺島豊美 役) 肩ごしの恋人(主演・早坂萌 役) 交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(主演・宇佐木玲子 役) モンスターペアレント(主演・高村樹季 役) 氷の華(主演・瀬野恭子 役) ナサケの女 ~国税局査察官~(主演・松平松子 役) HUNTER ハンター ~その女たち、賞金稼ぎ~(主演・井坂黎 役) ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(主演・大門未知子 役) 熱い空気(主演・河野信子 役) Mistake!(郁美 役) 35歳の高校生(主演・馬場亜矢子 役) 家政婦は見た!(主演・沢口信子 役) 映画 ダンボールハウスガール(主演・桜井杏 役) GUN CRAZY 復讐の荒野(主演・山田沙紀 役) 櫻の園(若松志乃 役) 交渉人 THE MOVIE(主演・宇佐木玲子 役) 追記修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] クッソしょうもねえwww -- 名無しさん (2014-05-14 23 22 27) すいませんって言っちゃってるからね -- 名無しさん (2014-06-02 15 32 33) 未知子「ふ~ん、奇病ねぇ。心臓に植物が巻きついてるわ」 ???「治せますか?」 未知子「私失敗しないので!」 とある少女から黄金の果実が少女を死なすことなく見事に摘出されたのはそれからすぐのことであった。 -- 名無しさん (2014-09-29 21 14 51) 明石家マンション物語も忘れないで欲しいなぁ。 -- 名無しさん (2014-09-29 21 32 53) もう許してやれよ。 -- 名無しさん (2015-09-23 04 04 33) アベンジャーズ以降のブラックウィドウの吹き替えをしている。元々吹き変えてた人を蹴落としての芸能人声優だったため、吹き替えヲタからは評判悪め。個人的にはそこまで下手じゃないと思うけど。 -- 名無しさん (2016-04-21 07 48 52) ブボボモア -- 名無しさん (2019-04-22 07 17 23) ドクターxやリーガルvの項目がありそうでないから誰か作ってほしい -- 名無しさん (2019-04-22 07 24 34) 火曜サプライズでゲストに来た時に安住さんがメロメロだった。とにかく豪華な着物やドレス着ても着負けしない迫力と華やかさがこの人の持ち味。 -- 名無しさん (2019-10-19 12 01 19) 出始めの頃はメチャメチャ大根だったけど、舞台公演やるようになってから演技力が目に見えて変わったよね。 -- 名無しさん (2021-10-21 12 30 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/277.html
「サイトと一緒」 ◆5VEHREaaO2 ルイズは何かに引き寄せられるように、川沿いを南に向かって一人で進んでいた。 その傍らには誰も居ない。そこにいるべき人物はすでに失われ、 いたかも知れない人物達もすべて拒絶した。彼女の虚無で。 そうして歩いていると、見慣れぬ建築物が目に入った。 それは防波堤と呼ばれるものであったが、ルイズはそのことを知らないため、それを見て多少困惑した。 まるで地球に住む人間がファンタジーの世界に迷い込んだように。 だが、そのまま歩む。もはや、後ろに戻る理由は彼女には無い。すべて滅ぼしてしまったはずだから。 そして、その道中の森の中で見つけてしまった。見知らぬ装束を着た首の無い遺体と、 見覚えのある珍しい異界の装束を着た首の無い、愛すべき人物のなれのはてを。 ルイズはそれを見るやいなや走り出す、そして平賀才人の遺体に縋りつき泣き出した。 「サイトォォォォォォ!サイトォォォォォォ!」 彼女にとって永遠と思える時間をそうしていた。 だがそれも、チャポンっという水音で止まった。 ルイズがある期待を込め物音のした方向に目を向けると、仮面を付けた男の首が水辺に浮かんでいた。 「サイトのじゃない」 僅かに愛すべき男の首だと一瞬期待したものの、違ったために再び表情が曇る。 だが、ルイズは視界の端に捉えてしまった。湖の真中に浮かぶ何かを。 それを見過ごすはずも無く、歓喜の表情を浮かべる。 「今行くね、サイト。フライ!」 そして、グラーフアイゼンを振るい飛翔するための魔法を使った。 そして、普通の少女では辿り着くのも困難な距離を、トライアングルメイジであるタバサよりも優雅に飛んだ。 本来ならば彼女は魔法を使えぬはずだが、これまでの経験と虚無の素質、そして覚悟により、 コモン・マジック程度ならば使えるように成長した。 そして、辿り着く。水の上に浮かぶ、平賀才人の首の下へ。 その才人の首を、やさしく抱き上げる。 「サイト、ごめんね。私がお前を守ってあげなきゃいけなかったのに」 そう言いながら、とても殺し合いをしているとは思えぬ笑みを浮かべた。 「痛かったよね。今それを抜いてあげるから」 そして、左目に刺さった木の枝を抜く。 血がほとんど流れ出たためか、ルイズの服は一滴すら才人の血で汚れることはなかった。代わりに水滴が服を濡らす。 それにも構わずにルイズは生首を自身の体に押し付け、愛しい男の名を唱え続けた。 だが、ふと視界に異物が見え、湖に浮かぶその物体を掬い上げる。 それは見慣れぬ物体であり、見知った存在が描かれていた。 それは現代では生徒手帳と呼ばれる存在で、朝倉涼子が桜田ジュンとの戦いの際に偶然水中に落ちた物。 「朝倉涼子」 ルイズはそれを見、怨嗟を込めその名を紡ぐ。自身の爪を剥ぎ取った者の名を。平賀才人を殺したであろう女の名を。 その字はハルケギニアで使われているものではなく、本来は読めないものであったが彼女は気にしなかった。その必要もなかった。 なぜならば、その女の名前が書かれた物が平賀才人の側にあったということは、その女が殺したと証明することに他ならないと、ルイズは考えたからだ。 そして、首をデイバッグに丁寧に入れてから、生徒手帳を放り投げそれに向かってグラーフアイゼンを構え、 「消えろ」 その一言と共に光を生み出し、それを消滅させた。だが、彼女の中の靄はまだ残ったままだ。 「足りない。こんなにあっさり消したら、サイトの苦しみの万分の一にも満たない」 そう夜叉のような表情を浮かべながら恨みの言葉を呟き、とある言葉が脳裏に浮かんだ。 『さて、私からすれば爪一本は手ぬるい。やるのならば、もっと徹底的にやるべきだ。 五指を一本一本丁寧に切り離すか。奥歯を時間を掛けて歯茎ごと取り出すか。 全身の皮膚という皮膚を一片残らず剥ぎ取るか。 眼球を抉り出すかをするのが、相手を正直にさせるのに都合がいいな』 「ええそうね。それぐらいしないと、いけないわよねぇ?」 そうして、背後に向かって踵を返す。敵を討つ前にやらなければいけないことがあったからだ。 森の中に戻ると手近な地面を魔法で吹き飛ばす。 そうして出来た穴に平賀才人の体を埋めようとしたとき、とあることに気づいた。 薄暗い森の中、才人の左手にあるガンダールヴの紋章がうっすらと光っていた。 そして、ルイズの見ている前で紋様が消えた。まるで、彼女をここに引き寄せたのが最後の仕事だと言わんばかりに。 だが、それにかまわずに遺体を穴に横たえる。 そして、ルイズは才人の左腕に杖を向け、 「えい」 『虚無』を放った。左手が宙に吹き飛ばされ、新たな紋様が焼き刻まれ、地面に落ちた。 ルイズはその左手をデイバッグに入れ、遺体に土を被せ終わるとデイバッグの中から首を取り出した。 「サイト、これであなたは『虚無』の使い魔『ガンダールヴ』じゃない。 私だけの使い魔『サイト・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』になったんだよ。 嬉しい?嬉しい筈よね。だって私だけのものになったんだもの」 そう言うものの平賀才人の首は何も言わない。 「ここには、淫乱女のキュルケも、権力しか持ってないアンリエッタも、乳だけのメイドもいない。タバサも死んじゃった。 え?なんでタバサの名前がここで出てくるかって?私知ってるんだよ。あなたが寝言で、タバサにお兄ちゃんって呼ばれたがってるんだって。 でも大丈夫。私は全部許してあげるわ。嬉しいよね」 何も言わない。 「そう、私もあなたが喜んでくれて嬉しいわ」 ルイズはそう言うと朝倉涼子がいるであろう遊園地を目指そうとした。 だが、そのとき突然の睡魔が襲ってきた。魔法をあまりに頻繁に使用したため限界が訪れてしまったためである。 そんな彼女の脳裏にとある光景が映った。それは、空から見えたH-1にある小屋と思われる建物。 そこにルイズは行き休むことにした。才人と共に。 「とりあえず、あなたが私だけのものに成った記念に、あの小屋で一緒に少しだけ寝ましょう」 そうして、少女は進む。左肩に紋様が刻まれた愛しき者の左手が入ったデイバッグを提げ、 左腕に愛しきものの首を抱え、右手にハンマーを持ったまま。 彼女の行く末がどうなるかは誰にも分からない。始祖ブルミルすらも、ルイズの手にあるグラーフアイゼンすらも分からない。 【H-2森・1日目 午前】 【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】 [状態] 眠気。疲労(中)。左手中指の爪剥離。魔力消費(大)。 [装備] 平賀才人の首、グラーフアイゼン(強力な爆発効果付きシュワルベフリーゲンを使用可能)@魔法少女リリカルなのはAs [道具] ヘルメット、支給品一式、平賀才人の左手 [思考・状況] 1.とりあえず、サイトと一緒にH-1にある小屋で休む。 2.サイトと一緒にサイトの仇を討つ。(朝倉涼子と認定) 3.サイトと一緒に邪魔する者と邪魔しない者に関わらず殺す。 4.サイトと一緒に優勝してギガゾンビを殺し、サイトと一緒に自分も死ぬ。 [備考] 平賀才人の遺体が頭部と左腕を欠損したままH-2の森に埋められました。ハクオロの遺体はそのまま放置です。 時系列順で読む Back 知らぬは…… Next 幕間 - 『花鳥風月~VSアサシン0』 投下順で読む Back 知らぬは…… Next Ultimate thing 119 幸運と不幸の定義 near death happiness ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 141 二人の少女 恐怖のノイズ/二人旅
https://w.atwiki.jp/ayanami_nagato_ruri/pages/191.html
2-654の続きです 刑事A 「長門有希」 有希 「何」 刑事B 「朝倉涼子を殺したのはお前だな」 有希 「そう」 刑事A 「動機はなんだ、なぜ彼女を殺した」 刑事C 「怨恨ですか、金目当てですか」 有希 「違う」 刑事B 「じゃあ何でだ言ってみろ」 有希 「殺さざるを得なかった」 刑事C 「また何で… 同級生でしょうが」 有希 「一度『線香を供えるという行為』をしてみたかった 線香を供えるには相手が死ぬのが前提、だから」 刑事 「「「……なんとまあ」」」 有希 「貴方達の記憶を消去する」 刑事B 「ちょ、ちょっとお前!! うあああああああ」 刑事A 「…お前は誰だ、なぜここにいるんだ」 有希 「あなた達が勝手に連れてきた」 刑事C 「…すみません!すみません!!今すぐ釈放しますから!!」 有希 「ただいま」 ルリ 「有希姉…? なんでこんなに早く帰って来れたんですか?」 有希 「ちょろいちょろい」 レイ 「だって有希は私の妹だもの」 ルリ 「…そうですか」 レイ 「有希、さっき朝倉さんから電話があったわ」 有希 「そう、解った、後で謝っておく」
https://w.atwiki.jp/koebu_wiki/pages/469.html
可愛い とりあえず美声 なんだただの神か 平野綾っぽいど リアル美人さん ハルヒとゆりっぺが混ざった声 初見は大体「沢城みゆき」「平野綾」と声を評価 大体テンションが高い ボカロ厨 サムネはハルヒかゆりっぺ SSO団団長 SIH団団長 声良飲料水所属 団長所属多数 団長と呼ばれると喜ぶ 声真似よりも歌い手活動もする 水樹奈々もできたりする 朝倉涼子・朝比奈みくるもできる アスカ、綾波もできたりする 天使までできたりする クオリティーが高い人 FC持ち マニア受けするタイプ ロリ声も出たり出なかったり 歌い手の友達が多い 歌っても平野っぽいど 神谷声、小野声と仲がいい 「じゅんじゅんにしてやんよ!」 「ネタだってばっ!!」 ↑焦り方が弄りやすい リアルハルヒな人 女の子となら気軽に話す 昔からの知り合いが来るとテンションUP 平野綾っぽいどと話すのが好き 声帯を捨てると言いだす ツンデレ声 ニコ生主?と聞きたくなるトークスキル 無駄なトークスキル 低い声が沢城みゆき 以外と怖がり 多少の物音で驚く 重度声優好き 声真似をふられると焦る
https://w.atwiki.jp/hiroki2008/pages/36.html
古泉の懸念 朝倉涼子が帰った後のシーン もっとコミカルな会話を入れたかったのだが緊迫感が欠けるので没にした 朝倉が帰った後、俺たちはああでもないこうでもないと意見を述べ合った。 「彼女たちに上書きされてしまうと、谷川さんの世界が矛盾を生むことになりませんか」 「あるいは、彼女たちが僕の書いた話を演じる、ということになるね」 誰が演じようが、結局は同じ舞台の同じストーリーの上を歩くことになるのか。 「それでは見もフタもない話になってしまう。僕は自分の作品にはそれなりの愛着を感じている。僕自身の世界を守らなくてはならない」 「僕らへの愛ですね」古泉がうなずいた。 「愛だね」 なんだか話がやばい方向に行ってるんで俺は話題を変えた。 「谷川さんが俺たちの世界を作ってるんだとしたら、あいつらの世界は誰が作ってるんだろう?」 「……向こうの世界は、わたしたちの世界から派生している。こちらの世界に、別の作者が存在する」 「谷川さん以外のか」 「……そう」 そいつをとっ捕まえて市中引き回しにでもしてはどうか。 「……探し出すのは、無理」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2531.html
第4話 a Farewell in the Worst Nightmare 翌朝、強制ハイキングを乗り切って何とか校門まで辿り着き、下駄箱を開けた俺の目に飛び込んできたのは、 【放課後。一年五組の教室で待つ】 見覚えのある、プリンタが吐き出したかのような明朝文字だった。 …なぁ、長門。贅沢を言うつもりはないが、もう少し待ち合わせ場所は選べなかったのか? この間朝倉が帰ってきたばっかりだってのに、嫌でもあれを思い出しちまうじゃねーか。 なんとなく展開が予想できてしまう自分を発見して切ない気分になりつつ、俺は教室へと鉛のごとく重くなってしまった足を向けた。 …この時点で少しでも後の展開を予想できていれば、俺はあの悲劇を防げただろうか。 この身を切り刻むような後悔など、せずに済んだのだろうか。 今となってはもう、それを確かめる術はない―――。 § そして、放課後。 一年五組の教室で俺を待っていたのは、やはりというか何というか、読書好きのSOS団員にして宇宙人だった。 「…よう、長門。待ったか?」 「………」 ミリ単位の首肯。仕方ねぇだろ、ハルヒを説得するのに手間取ったんだよ。 「ちなみに…用件は、」 「……そこから、動かないで」 俺、思わず固まる。 「…本題の前に」 そんなビビリの俺に構わず、長門は話を続けてきた。 「わたしは、今回の情報統合思念体の作戦判断には反対していた」 「…はぁ?」 いきなり何を言い出すのだろうか。 「…聞いて。今回の作戦において、あなたの役割は『餌』。よって、その位置から移動すると何らかの損害を負う確率が増大する」 …餌? 「そう。今回の作戦は思念体に敵対する存在、便宜的呼称『天蓋領域』の地球付近の宙域からの撃退及び端末の掃討。彼らが所有する端末は一つしかない。その端末を破壊、または機能停止状態にできれば作戦は成功」 …よく分からんが、その存在ってのはあれか、雪山の時の。 「そう。そして、彼らも涼宮ハルヒの能力に関心を持っている。彼女の『鍵』であるあなたにも」 …やれやれ、こうまで次から次へ命を狙われ続けるとそういうのに耐性がつきそうだ。 それじゃあ、朝倉が急に現れたのは。 「朝倉涼子の任務は、わたしのバックアップ兼あなたの護衛」 ―――そうか。それならあいつの告白は、 「それは違う」 俺を側に置いておくための口実じゃなかったのか? 「…え?」 「朝倉涼子はとても優秀。護衛程度の任務ならば、例え禁則プログラムが機能していても即座にわたしと連絡をとり、状況に対応して十秒以内にあなたのところまで到達することが可能」 そんなにすごい奴だったのか、あいつ。 「……おそらく、朝倉涼子のそれは純粋な好意から取った行動だと思われる」 絶句。 どこか怒ったような―――そう、まるで親友をけなされて怒っているかのような長門の言葉と視線に、胸にこみ上げてくる罪悪感。 朝倉の気持ちを一瞬でも疑ってしまった自分が、情けなくて仕方なかった。 どんよりとした自虐思考の海に沈み込まんとする俺を現実に引き揚げたのは、 「……来た」 長門の単純明快な開戦宣言だった。 § そこに現れた―――いや、『舞い降りた』のは、白磁の肌を備えた黒翼の堕天使。 よくよく見ると、黒い翼に見えたのは異様なまでのボリュームを持ち、波涛のごとく波打つ長い長い黒髪だった。 堕天使の少女は気だるげな視線をこちらに向けると、 「―――あぁ……あなたは、誰―――?」 故障したオーディオ機器のように歪にひび割れた、声帯が腐敗したかのような声色で俺たちに問いを投げてきた。 俺が戦慄のあまり反応できずにいると、 「…長門有希」 そんなに律儀に答える必要もないんだぞ、長門。 「―――そう……私は…周防………九曜―――」 …周防、九曜? 苗字はどちらなのか、などと間抜けなことを考えている俺を尻目に、二人の異種宇宙人は互いを敵であると認識したようで、大した会話もないまま、ほぼ同時に戦闘体制をとった。 転瞬。 朝倉の時の比ではない。 机や椅子などはそのままに、教室は一瞬にして極彩色に明滅する異空間へと変貌した。 先に仕掛けたのは堕天使。ものすごい速さで呪文(らしきもの)を詠唱、右手を翳すと、黒い半月状の刃が長門めがけて殺到した。 跳躍してそれをかわし、負けじと高速詠唱。左手から直径3メートルはあろうかという巨大な水柱が発生し、堕天使を吹き飛ばす。 その隙を突いてさらに詠唱を重ねる。右腕を振り上げると、何十万、何百万という刃の雨が九曜に降り注いだ。 「やったか…?」 端のほうで情けなくもただ縮こまっていた俺は、おそるおそる長門に尋ねてみる。 と、次の瞬間―――。 突如として地を伝って現われた二条の十字架が、長門の両腕を肩口から切断した。 「……っ!」 「長門!?」 肩だけではなかった。十字架は腹部にも掠ったらしく、裂け目からは内臓が零れている。 傷口はまるで噴水のように、とめどなく鮮血を吐き出していた。 「―――あなたでは……恐らく、私には勝てない―――」 気だるげに、しかし冷酷に告げて、砂煙の中から九曜が姿を現わした。 「…確かに、わたしだけではあなたには勝てない」 そして、長門の珍しく弱気な台詞。 俺が驚愕とともに絶望に呑まれかけていると、 「―――あくまで、長門さん一人なら…ね♪」 瞬間、九曜の身体を褐色の槍が貫いた。 蒼黒の髪をなびかせ、ごついアーミーナイフを携えて悠然と佇むそいつは、 「あ…朝倉!?」 朝倉は俺に向かって微笑みかけると、いつかのように机を次々と槍に変えて堕天使に投擲した。 5本、6本……。長門の仇とばかりに腕を、腹を、胸を貫く朝倉の槍。 そして、止めに手にしたナイフを九曜の眉間に叩き込むと、朝倉はこちらに歩み寄ってきた。 § 「ゴメンね、キョン君。利用するような真似しちゃって」 やはり微笑んで、顔の前で両掌を合わせる朝倉。 その向こうでは、長門が何事もなかったかのように自らの身体を再構築していた。 「私も、今回の作戦には反対だったんだけど。…やっぱり、端末ごときの意見は通らないみたい」 その顔で謝られても、全然申し訳なさそうには見えないのだが。 そして、俺が憎まれ口の一つでも叩いてやろうと口を開きかけた、その時。 「―――自壊…プログラム……『ハルマゲドン』、―――発動」 息絶えたと思っていた九曜のその言葉に、二人の思念体端末は硬直した。 朝倉などは青ざめた顔で、へなへなとその場に崩れ落ちてしまっている。 そして、あろう事か長門さえもが、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。 「『ハルマゲドン』…?」 思わず俺の口をついて出た疑問形の言葉に、長門が解説を入れてくれる。 それによると、 「自らの身体の構成物質の一部を反陽子に転換、周囲の空間を陽子崩壊による爆発に巻き込む自爆プログラム」 …なんだそうだ。 要するに、この空間内で核爆発のような現象が発生し、全て跡形もなく消し飛んでしまうらしい。 大体予想はついていたが、念のために確認してみる。 「いつかみたいに、情報なんたらの解除とかはできないのか?」 「プログラム自体に強固なプロテクトがかけられている。解除は可能だが、実行中にプログラムが発動する可能性が大きい」 「じゃあ、この空間から逃げ出せば…」 「それも不可能。完全に封鎖されている。あの端末が機能を停止しない限り、この空間からは脱出することが出来ない」 九曜のほうを見ると、全身に槍とナイフを突き立てられてなお、立ち上がって視線をこちらに固定している。 ギリギリまで時間稼ぎをするつもりらしい。弁慶もびっくりである。 「諦めるしかない、ってことか…?」 今度こそ絶望しかけた俺の耳に、 「―――私がいくわ」 朝倉の、断固たる決意を秘めた声が届いた。 § 「…朝倉?」 ただならぬ気配を感じて、俺は思わず朝倉の方を見た。 それに構わず、朝倉は一歩、また一歩、傷だらけの堕天使へと向かっていく。 「……―――!」 九曜が残った右腕を刃物に変え、袈裟懸けに振り下ろす。 その凶刃を左手で掴んで止めると、朝倉は詠唱を開始した。 そして、 「―――パーソナルネーム周防九曜、およびパーソナルネーム朝倉涼子の構成情報の凍結を申請」 ぴしり。 硝子に亀裂が走るかのように。 彫像に罅が入るかのように。 あるいは―――水分ではない何かが、無理矢理凍らされるかのように。 朝倉と九曜が触れ合う、刃の部分。 そこから、互いの身体が結晶化を始めていた。 「―――!?」 「無駄なの」 振り払おうともがく九曜に、わずかな憐憫を込めた声で朝倉は言う。 「今回は発動したが最後…。たとえ私が機能停止状態に陥っても、情報凍結は止まらないわ」 「あ、朝倉…?」 結晶化は進む。 朝倉の長い髪が堕天使に絡みつき、動きを封じ、そこからさらに結晶化を侵食させていく。 「…そんなことをしたら、あなたまで」 長門が呆然とした様子で呟く。 「うん。まあ、確実に機能停止状態になるでしょうね」 「そんなっ!?」 あっけらかんとして言う朝倉に、俺は半狂乱状態で、 「う…嘘だろ? 朝倉!?」 「嘘じゃないわよ? この場においては、これが最良の選択だもの。 ここで皆死ぬのは論外、長門さんは大事なSOS団員。あなたを助けるにはこの方法しかないのよ」 「んなっ…! おい長門! どうにかならないのかよ!?」 「…無理。一度発動してしまえば、途中で止めることは不可能」 一見、冷徹なように思える長門の様子。 だが、長門は―――俺にしか分かるまい―――心の底から悔しそうな顔をしていた。 「…っ!! 朝倉! なぁ、やめろよこんなの! 発動者のお前なら取り消しもできるだろ!?」 既に自分が何を言っているのかすら判然としない。 もう肩まで侵食された朝倉に向かって、最後の望みをかけて叫ぶ。 しかし―――。 「うん、それ無理」 朝倉はにっこりと笑って。 「だって、私は本当に―――、あなた達に生きていてほしいんだもの」 「………涼子…!」 長門の、悲痛な叫びを最後に。 朝倉は、微笑みを浮かべたまま完全に結晶化した。 § 氷のような水晶像が2つ。 全てが終わった教室で、俺はただ呆然とそれらを眺めていた。 動かない。返事をしない。表情を変えない。 抜け殻のような氷の彫像に、抜け殻のようになった俺は視線を注ぐ。 …俺は。 あいつの告白に、返事もしていない。 何も伝えられず、何も与えられず、あいつは俺の目の前で、俺を救うために犠牲になった。 「……朝倉涼子は」 振り返る。 長門が教室の情報を再構成し終えて、こちらに歩いてきた。 「あの場において最も正しい判断に基づいて行動した」 あまりに無機質な物言い。 思わずかっとなって、俺は長門の肩を掴んだ。 そして、俺は程なく驚愕と後悔を同時に味わうこととなる。 長門は、泣いていた。 「可能ならば、私があの作業を担当するべきだった。…涼子に、あなたに、負担を負わせたくなかった。 それなのに……、思念体は許可を出してはくれなかった」 嗚咽もなく、ただ涙を流す長門。 いつの間にか、俺も泣いていた。 こいつだって、もっと朝倉と一緒にいたかったのだろう。 さっきとっさに『涼子』と呼んだときのように、もっと朝倉に甘えたかったのだろう。 目の前で大切なものが失われていくとき、何も出来ずにいたという無力感。 なまじ万能の力を持つがゆえに、長門が受けたその衝撃は、傷跡は、俺よりも大きいようだった。 全てが終わった教室で。 想い人を失くした無力な人間と、姉を失くした万能なる宇宙人は、 いつまでも、泣きつづけていた。 NEXT?
https://w.atwiki.jp/raidou_yaruo/pages/70.html
, - '´`ヾ ''ヽー-ッ、 / , / ,、ヽ' ヾ-.、、 / / / /_ ヽ^l ',ヽ / / / / // `´7 ,' ',.ハ Ll__/ 斗=ト、,' ,' / | l l / l ハ ,'.l ,' /ォミ、 / l | ,'`ー'r┘-' ヽ /,// メ、 ,' | ,' ,' 三ミミ `_ __// //ヽ{ l ノ xxx =ミx、 、/l/ l´ . l .〈 xxx`ヾ /ニ〈 l ヽ、 、__ / /´ ヘ l / l`r-、、_ / / ', リ l' l lヽ ` ''`フ"7 / l ', | / ヽ'ー`ニ7./ / / ヘ ', 女神:アマノウズメ (AA出典 涼宮ハルヒの憂鬱:朝倉涼子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 佐天涙子の仲魔。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛